No.6

2006年11月19日 発行




Fun Fun Function

打落水狗 DA LUO SHUI GOU 公演「Are You Sure ?」とその後


 詩の通路・プロデュース公演第3回「Are You Sure ?」は、9月19日におこなわれた。声と楽器によるパフォーマンス(出演者11名*)で、楽譜というより不確定なインストラクションを各々解釈し、インプロヴァイズすることが基本になっている。また、演奏者をグループに分け、各々の演奏は独立の事象(event)であるという設定を試みた。

 そのためもあって、例えば絵でいえば遠近法のないような空間になった。絵画の遠近法は、架空の焦点を基準として、事物の位置、形、大きさを秩序づける仕組みだ。聴くことにおいても、そういう遠近法的な秩序は暗黙にもとめられるようだ。それは音のバランス(管弦楽法)といわれたりもする。今回の公演は、感覚の遠近法が異なる、複数の独立事象が同時に起こる出来事(event)だったといえるだろう。

 詩の通路・ゼミは、活動を持続させる function として考えられる。今後は、より practical なあり方を試み、発表の企画(2007年4月)も考えていきたい。


* 河崎純(コントラバス)、古池寿浩(トロンボーン)、柴田暦(ヴォーカル)、多井智紀(チェロ)

高橋保行(トロンボーン)、高橋琢哉(ギター)、田中淳(笛)、崔在哲 チェ・ジェチョル(韓国打楽器)

野中陽人(チン)、原牧生(朗読、ほか)、六分一沙良(朗読、トロンボーン)


打落水狗 DA LUO SHUI GOU





自由の場所について 詩の通路・ゼミの話題より


 詩の通路・ゼミでは、参加者から出された話題をもとに、話し合いをしたりしている。

 例えば、ジャンル化されないスペース。歩いていると、大学の古い寮が残っていて、そこだけ異質だったりする。また、シアターXの近くの浅草橋にある温泉(個人所有のスペース)で、ライブなどしているという。ある人は、夢にみられた場所で、演出家やプロデューサーに、こういうところでやらなきゃ!と言った話をした。別の人は、大学構内でブルーシートを敷いて寝転んでいる。そのことで大学側に注意されたりしている。それから、詩の通路第2回の公演で、複数のテルミンが相互干渉したということから、むしろそういう不確定要素を作っておくこと、出来事が起こっている状態を共有できるかということに関心が持たれた。

 また別の日だが、「サウンドデモ」に参加された方からその話をきいた。それは、8月5日、御茶の水から秋葉原にかけて行なわれ、「フリーター全般労働組合(PAFF)」が主催した。4月30日の原宿のサウンドデモでは、道路交通法違反によってDJが逮捕されるということがあった。今回も多数の警官隊が出動している。

 話し合ったことから何を受け取るかは人によって違うと思うが、一人では考えつかないことを考えることになるヒントが多い。


原牧生

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